Ⅰ 「自覚した大衆(zhòng)」の道―中江丑吉の人と生活
  1 戦時の中江丑吉
  2 知識と生活
  3 兆民の子
  4 或る日常生活
  5 死の日々

Ⅱ 「老北京」の橫顔―中江丑吉の市井の交友
  1 北京の友達―昭和12年の北京にて
  2 賢者と珍品―鈴江信一との交友

Ⅲ 折々の印象―中江丑吉の回想の斷片
  1 稽古の思い出
  2 講談について
  3 長與善郎との半日
  4 『中江丑吉書簡集』に寄せて
  5 中江丑吉と新聞
  6 兆民の娘

Ⅳ 友人たちへの書簡から―中江丑吉のことども

Ⅴ 中江丑吉年譜
 

日本近代の生んだ珠玉――とより書くスペースの今 ないのが殘念だが――――中江丑吉という人間の機微を 語るのに、これほどふさわしい人はないだろう。 底知れず深く厳しい中江の哲學が、天空海闊、思い もよらぬユーモアとして発散されるまでの幅の奧に ある秘密を、加藤惟孝は中江の日常に則して、余す ところなく語っている。 木下順二

若干のシミ有りますが、非常に綺麗な狀態(tài)です。