







『クトゥルフの呼び聲』用キャンペーンシナリオ『Beyond the Moutains of Madness』(狂気の山脈を越えて)の2020年版です。分厚いハードカバー版です。この作品はこれまで日本語版が出版されたことはありません。
【版について】
このキャンペーンの初版は1999年ですが、出品物は2020年版です。2020年版は1999年版を再構成した復刻版で、本文の変更部分はごくわずかです。
ルールは第6版ルール対応(厳密に言うと第5版)です。能力値等を変換すれば第7版ルールでもプレイ可能です。
原文のページ數(shù)は手がかり集を含め約430ページもあります。
【內容について】
『オリエント急行の恐怖』と並ぶ伝説的なキャンペーンモジュールです。2014年に『オリエント急行の恐怖』の新版が出版されるまでは、最大のボリュームを持つキャンペーンの一つでした。
このキャンペーンはタイトルからも想像できるように、ラブクラフトの小説『狂気の山脈にて』を踏まえており、小説に描かれた1930年のミスカトニック大學による南極遠征の後日譚となります。キーパーにはこの作品をあらかじめ読んでおくことを強くお勧めしますが、逆に、可能であればプレイヤーはこの小説を読んでいない方が面白いでしょう。
ストーリーは全17章から成りますが、その構成は『ヨグ=ソトースの影』や『ニャルラトテップの仮面』などの他の古典的キャンペーンとは大きく異なっています。他の作品ではおおむね半ば獨立した章ごとに、事件への導入→探索→怪異の発生→対決→解決が繰り返されますが、この『恐怖の山脈を越えて』は全體で一つの壯大なストーリーとなるよう書かれており、各章は単に展開上の區(qū)切りに過ぎません。
怪物が景気よく暴れて正気度を大量に失うような派手な場面は比較的少なくなっています(正気度チェックを行わない章も結構あります)。そのため、地味で退屈な展開に感じる人もいるかもしれませんが、ある意味ではよりラヴクラフトの世界観に忠実であるとも言えるかもしれません。
【和訳について】
拙訳ですが和訳をお付けします。本文、手がかり、付録など、プレイに必要な部分は基本的に全て訳出しています。翻訳のレベルとしてはこの種の出版物の水準はクリアしているのではないかと思いますが、100%完全である自信はもちろんありません。特に校閲面ではかなり穴があるかもしれません。その意味でも原本を常に手元に置き、疑問があれば參照していただければと存じます。 なお、今回の出品物はあくまでケイオシウム社の原本で、和訳はそれを日本語でプレイするための參考用の付屬物です。和訳のみ出品、ないしお譲りすることは行っておりません。また、和訳については出品者である私が行ったものです。その點ご了解の上、無斷複寫(プレイに必要な手がかりのコピー等を除く)、等は行わないでください。また同様に和訳の転売、転載、譲渡についてもどうかご遠慮くださいませ。知らないところで自分の文章が獨り歩きするのを好みませんので、和訳はあくまで落札者様個人のご使用の範囲でお使いくださるようお願いいたします。
【発送について】
冊子ですが非常にボリュームがあるため、レターパック等で送ることができません。ゆうパック(東京から)でお送りします。
どうかよろしくお願いいたします。