■御覧の通りの初版本です。
■『けものたちは故郷をめざす』安部公房著。裝幀挿畫は奧さんの安部真知。昭和32年初版カバー帯付。大日本雄辯會講談社刊。2冊一括。1冊本の地部に特価丸印押捺。註文伝票(通稱坊主)挿入。安部公房本も時に特価本の憂き目に遭って居た様です。初版本蒐集家に初期作品は皆垂涎の的なのに…。
■扨、初版本蒐集家に有り勝ちなDouble取得でして、私も其れに倣いました。嗤って下さい。普通は正副本で購入し、1冊は読書用、1冊は保存用で病膏肓。病が更に進(jìn)むと2冊を保存用で蒐め、図書館等で小説の梗概を識る事に為ります。私の場合は前者です。(笑)
●両冊カバーに裁斷のズレが有り、微妙な違いが有ります。見較べて下さい。
●両冊カバー背の上端附近に僅かな欠けが有ります。
●両冊保護(hù)の為Paraffin紙を被せて有ります。
●両冊、紙質(zhì)経年劣化で本體やや焼けが有ります。
●全250頁。勿論書き込み有りません。
●私の自己紹介欄は必ずお読み下さい。読まずに取引為さる方が居られますので、宜しく願います。

■此の場を借りて一言。私も學(xué)生の頃は、古書店ShowWindowに飾られた有名作家の高価な初版本群を買える術(shù)も無く、酸欠の金魚みたいに、唯口をパクパクして眺めてる丈でしたが、軈て社會人に成って買える目星が付くと、食事も碌に摂らず、汗水垂らして働き、せっせか給料貯めて購入資金に回して居ました。今は金銭が有り余ってる様な出品傾向ですが、皆似た様な手順を踏み獲得した物許りです。なので何の苦労もせず、廉価叩き買いされるのは快しとしません。安く買いたいのは人情ですが、私は此の通りですので何卒御寛恕下さい。