【詳細】
種村季弘 吸血鬼幻想 河出文庫

昭和61年9月25日6版 河出書房新社発行

文學、映畫、絵畫などに出現(xiàn)する吸血鬼の影を追い求めながら、戦慄すべき血とエロチシズムにみちた夜の世界、死と生が交錯する境界領(lǐng)域を縦橫に考察するエッセイ集。種村版吸血鬼大全。

種村季弘 たねむら すえひろ
日本のドイツ文學者?評論家。古今東西の異端的?暗黒的な文化や蕓術(shù)に関する広汎な知識で知られ、クライストやホフマン、マゾッホなど獨文學の翻訳の他、內(nèi)外の幻想小説や美術(shù)、映畫、演劇、舞踏に関する多彩な評論を展開し、錬金術(shù)や魔術(shù)、神秘學研究でも知られる。これに関連して、吸血鬼や怪物、人形、自動機械、詐欺師や奇人など、歴史上のいかがわしくも魅力的な事象を多數(shù)紹介。他方幸田露伴、岡本綺堂、泉鏡花、谷崎潤一郎をはじめとする日本文學にも深く精通し、晩年は江戸文化や食文化、溫泉文化などの薀蓄をユニークなエッセーに取り上げている。
稀代の「博覧強記」として知られ、教え子の諏訪哲史は種村を “二十世紀の日本の人文科學が世界に誇るべき「知の無限迷宮」の怪人” と評している(自身が編纂した『種村季弘傑作撰Ⅰ?Ⅱ』の解説にて)。
仏文學者で評論家の澁澤龍彥との交流でも知られ、澁澤とともに日本における「幻想文學」のジャンル的な確立に貢獻した。

【狀態(tài)】
経年劣化により焼け、シミ、カバーにスレ、傷、ヨレは御座いますが、通読に問題は御座いません。