米穀卸商の坂本義人が水死體で発見された。彼が死の直前に電話をしていた相手は、淺見光彥の母?雪江だった。嫌疑をかけられかねない狀況の中、今度は淺見家が購入した高級米の袋から、大量の穀象蟲が…。淺見は母に命じられ、調(diào)査に乗り出す。一方、長野県では巨額の米橫流し事件が発覚、坂本事件との関連を重視した県警は“信濃のコロンボ”竹村警部に捜査を要請する。だが、二つの事件の容疑者?阿部隆三も失蹤を遂げ、真相は混迷を極めていく―。二人の名探偵が、米市場を巡る巨大な闇に挑む!著者渾身の長編社會派推理。