弟ルキウスの死後、単獨の皇帝として広大な帝國を維持すべく奮闘するマルクス?アウレリウス。その後半生は蠻族との戦いに費やされ、ついにはドナウ河の戦線で命を落とすという運(yùn)命を辿る。さらにマルクスは、他の賢帝たちの例に従わず、後継者に実子コモドゥスを指名していた。そしてこれが、コモドゥス即位後の混亂を生む土壌となる――「パクス?ロマーナ」はもはや過去のものとなってしまうのか。