ここに「素潛り魚突きノート」の冒頭の部分を原文のまま掲載いたします。
はじめに
水中眼鏡と手銛とを身につけよう、潛って魚を突こう ! 魚突きは誰にでも出來る実利的な趣味であり、スポーツだ。だが、どうやって、 どんな魚を突くのか?
新たに魚突きを始めようとして苦労している、非漁民つまり素人の若い世代を見るにつけ、適當(dāng)な入門情報(bào)が必要だとの思いを私は永年に亙って持ち続けてきた。特にここ數(shù)年は関東近県では魚突きの規(guī)制が非常に強(qiáng)化され、そうした初心者は潛るべき場所を見つける
すらできない狀態(tài)だ。
潛水魚突きは地域によっては規(guī)制されているが、「けしからん行為」ではなく、正々堂々と楽しむことが出來るものだ。そこで、魚突きが如何なるものかを理解し、問題を起こさず楽しむと同時(shí)に、魚釣に比べ、法の元の平等に反すると思われると思われる程の規(guī)制の緩和を目指し、問題意識(shí)を高めて戴くことを念頭に本書を編んだ。
具體的な目的としては、『全くの初心者がさまざまな問題を回避しながら、道具を調(diào)え、素潛り?手銛により、食べるための魚を突くことができるようになること』に盡きる。
私は40年近くに亙り魚突きを?qū)g踐し、特に魚突きを前提にして離島に住んだ最近の14年間には、頻繁に魚突きをしてきた。本書の內(nèi)容はそうした自身の経験に加え、仲間の知見など多くの參考情報(bào)を網(wǎng)羅しており経験者にも役立つものと信ずる。
國內(nèi)のこの手の本としては、とうに絶版になっている昭和49年(1974年)発行の鶴耀一郎著「スポーツ潛水」がある。殘念ながら魚突きの第一人者だった鶴氏すでに亡く、また同書は現(xiàn)在では規(guī)制でほとんど使えない、水中銃による魚突きを取り上げたもので、現(xiàn)狀にはそぐわない。まして、本書で力を入れた魚突きの道具を細(xì)かに紹介したものは皆無と思われる。本書を下地にして、不足の情報(bào)は各分野の専門書、ビデオ資料なども併せて參考にしてほしい。
魚突きは魚に愛著を持たず、自分で突いた魚を食べる興味もない諸君には勧められない。ただただ殺戮と競爭心/見栄だけでは誰でもよかったといって人を襲う者と根は同じようで、畑で見るものには面白くない。スポーツ活動(dòng)であると同時(shí)に、自然への深い理解と共感を得、そして節(jié)度を持って海からの贈(zèng)り物を戴くという究極の楽しみが、いつまでも続けられるよう願(yuàn)っている。
スポーツに危険はつきものだが、魚突きは特に自他の生命を危険にさらす恐れがあることを充分に理解し、自己責(zé)任で行動(dòng)してほしい。
池田 有
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