キングスランドは余市モルトをキーとした、男性的でスモーキーなウイスキーと位置付けられていた銘柄です。1974年の発売當初のものは、原酒の制約や消費者の趣向もあってか、香味そのものが控えめでしたが、この頃になると熟成したグレーンを繋ぎに、ハイランドやスペイサイドを思わせる內(nèi)陸的な麥芽風(fēng)味、しっかりとスモーキーで余市原酒の個性を効かせているのが感じられます。
1990年代から2000年代は、時代的にウイスキー冬の時代、逆風(fēng)が吹き荒ぶ時期ですが、作られる日本のウイスキーの質(zhì)は明らかに向上した時期でもありました。國內(nèi)外で生産?貯蔵される原酒の確保と技術(shù)の安定、そこにウイスキー不況を打開しようとするメーカーの努力、様々な要素が重なった結(jié)果なのでしょう。