レスリー?ニールセン演ずるフランク?ドレビン（Frank Drebin）警部補(bǔ)の奮闘を描く刑事ドラマであるが、登場(chǎng)人物全てが真面目な顔で黙々と馬鹿を演じ続ける、ツッコミ無しのボケっぱなし（アメリカTVコメディーでの定番である、笑い所での観客の笑い聲が入らない）コメディーである。日本での番組の題名は本作と同じスタッフが手掛けた映畫『フライングハイ』をもじっている。

ベースになる元ネタはリー?マーヴィン主演の『シカゴ特捜隊(duì)M（英語版）』であり、特に第1話は『シカゴ特捜隊(duì)M』第2シーズン第1話のストーリーと一部シーンがそのまま引用されている。

劇中、非常に高い密度で細(xì)かなナンセンスギャグが満ちあふれ、駄灑落などのふざけた名前の店や公共施設(shè)がたびたび登場(chǎng)する他、オープニングで死亡し本編には一切登場(chǎng)しないゲストスター、子供に怪しげな科學(xué)知識(shí)を教示する鑑識(shí)官、犯罪以外の事でも何でも知ってる情報(bào)屋、長(zhǎng)身すぎて顔が寫らない刑事など、癖のある人物がパターンとして登場(chǎng)。

フランクの運(yùn)転する車が追突してひっくり返されるゴミ箱の數(shù)で話數(shù)を表したり、妙なところにつながるエレベーター、本シリーズのパロディー元である1950年代から1960年代のTVドラマで主流だった「エンドロールが流れるときの背景はラストカットの靜止畫像」という演出を、フィルムではなく演技中の俳優(yōu)が動(dòng)きを止め、どこか一部は動(dòng)いたまま（これによって犯人が逃げそうになる、警察署の建物が崩壊していくなど無茶苦茶な事態(tài)が起きる）といった、毎回お約束のギャグが繰り返される。このエンドロールのギャグは後の『裸の銃を持つ男』の予告編でも使われた。またタイトルテロップでは「POLICE SQUAD! IN COLOR」と、今時(shí)あえて言うまでも無くカラー放送であるのに、モノクロ放送からカラー放送に変わりつつある時(shí)代によくあった表記になっている。また毎回のサブタイトルも、畫面のテロップとナレーションが一致しないという、製作日數(shù)に余裕がなかった時(shí)代をパロディー化している。

制作スタッフが自信を持って送り出したシリーズであったが、視聴率は奮わず6話で打ちきりとなった。

これはABCテレビのトップによると、あまりにもギャグの密度が濃いため畫面に集中しないと楽しめず、ながらでTVを視聴する層には受けが悪かったとのことであった。ならば畫面の大きい劇場(chǎng)であればギャグが見落とされることもない、と考えたニールセンはジェリー?ザッカーに映畫化を提案。當(dāng)初は長(zhǎng)編映畫向きでないと卻下されたが、後に『裸の銃を持つ男』として実現(xiàn)し、大ヒットした。