貧窮のどん底にあえぐ米沢藩。一汁一菜をもちい、木綿を著て、藩政たてなおしに心血をそそいだ上杉鷹山と執(zhí)政たち。 政治とは、民を富まし、しあわせな日々の暮しをあたえることにほかならない。 藤?zèng)g周平が読者にのこした遺書とさえいわれるこの長篇小説は、無私に殉じたひとびとの、類いなくうつくしい物語である。