ド傑作。ご存知、エクスレッグドサリーのギタリスト、ピールフェルフローセン、マッツアンドモーガンのモーガンオーギュレン、経歴不明の謎のマルチインストゥルメンタリスト、ギルモルティオの３人で結(jié)成され、この編成でのデビュー作が２０１１年にリリースされてアヴァンプログレシーンにインパクトを放ったキングスオブベルギーの、さらに間髪を入れずに投下された同年リリースとなる２作目。編成は上記メンバーのうち、モーガンオーギュレンが脫退し、アルバットールなる変テコな名前のこれまた経歴不詳の謎のバカテク系ドラムス奏者が新たに加入した、新編成。因みに本職はギタリストのフェルフローゼンはこのバンドでは１作目、２作目ともにエレクトリックベース一筋に専念していてこの部分でも音楽性の重要ポイントに。マルチな才能のギルモルティオは１作目ではキーボードを演奏していたものの、本作ではエレクトリックギターとラップスティールを流暢に演奏し、まるでエクスレッグドサリー時代のフェルフローゼンを彷彿とさせるかのようなパンクプログレッシブ七変化ギターで大暴れ。でもって最後は肝心要のドラマーに期待は集中するわけで、モーガンオーギュレンと比較されるプレッシャーなんか吹き飛ばすような滅裂なぶっ飛びぶり。というよりも演奏スタイル自體がそもそも前任者とは異なっているので、比較するのもどうかってな感じはするものの、アルバットールの場合はタイプでいうとジョンゾーンのネイキッドシティーに於けるジョーイバロンと同系統(tǒng)のテクニシャンと言えばそのものズバリ。で、本作の內(nèi)容がスゴ過ぎで、炸裂ジャズロック型を根底に持ちながらもこれをハードコア調(diào)のヘヴィネスに変換し、あらゆるジャンルの音楽的常套句を変容させながら高速回転していくこの感じはまさにエクスレッグドサリーの２１世紀型ヴァージョンと言っても良いほどの內(nèi)容。KINGS OF BELGIUM-unchained melodies(off)

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