







【詳細】
初版帯付 山田正紀 顔のない神々 SF幻代史 角川ノベルズ
上巻 昭和60年7月25日初版 角川書店発行 帯付
下巻 昭和60年7月25日初版 角川書店発行 帯付
石油ショックによって経済が破綻、厳しい統(tǒng)制経済下で國民生活が圧迫され、全體主義が進行し、國土は公害に覆いつくされている、パラレルワールドの日本に展開されるSF幻代史。
『野性時代』(角川書店)で1982年4月號から1983年3月號まで連載
1971年、アフガニスタンで貧乏旅行をしていた日本人青年?工藤森夫と鴫原達郎は、帰國費用がなくなり途方にくれていたところ、病身の女性?相沢葉子からバーミアンに捨ててきた息子?淳一を連れて帰るように依頼される。乗り気ではなかったが、2人は高価な指輪を受けとったことから淳一を探しにいく。すぐに見つけられたその少年は、地元民から「魔王」と呼ばれ、恐れられていた。帰りの道中で地元民から襲撃され、森夫は負傷し、鴫原は2人を見捨てていった。その後、苦労して帰國し、相沢葉子が所屬していた新宗教「ひかりのみち教団」に少年を送り屆けるが、そこでも拒絶される。その頃、日本は我々が知る歴史と異なる道を進み、悪意の化身である政治家、海藤が野望を?qū)g現(xiàn)しつつあった。
山田正紀
1950年生まれ。1974年に中編「神狩り」で第6回星雲(yún)賞を受賞し、作家としてデビューする。以後、精力的に執(zhí)筆活動を続け、1982年に『最後の敵―モンスターのM?ミュータントのM』で第3回日本SF大賞を、2002年に『ミステリ?オペラ』で第2回本格ミステリ大賞および第55回日本推理作家協(xié)會賞をダブル受賞する。SF、ミステリー、ホラー、時代小説など、その作風は幅広く、意表をつくアイデアと研ぎ澄まされた文章は、読む者に常に鮮烈な印象を與える
【狀態(tài)】
経年劣化により焼け、シミ、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。
※上巻のカバー背表紙部上部に若干の破れが御座います。