大型図録本 仁阿彌道八 永楽保全 作品集 寫真集 93點(diǎn)99図解説 茶陶 茶道具 江戸時代 幕末の京焼
A Pagent of Japanese Ceramics NINNAMI AND HOZEN
中央公論社
編集?解説 赤沼多佳
1977年
79ページ
約34×27×2cm
函入 ハードカバー
作品図版フルカラー 解説參考図版モノクロ
※絶版
フルカラー大型図録本、仁阿彌道八?永楽保全の京焼図鑑。函入大型愛蔵版。
京焼の幅広い伝統(tǒng)は幕末に到り數(shù)々の名工を輩出。多彩な陶技を展開した仁阿彌、保全を収める。
仁阿彌道八および永楽保全?和全の作品93點(diǎn)、99図を収録。
茶碗、水指、香爐、香合、花生、建水、茶巾筒、蓋置、食籠など茶陶茶道具ほか、水注、徳利、盃、酒器、手鉢、振出など
全作品の詳細(xì)な説明、ほかテキストも充実の一冊。
本巻では仁阿彌道八?永楽保全の全貌をフルカラー寫真で紹介。
厳選された國內(nèi)最高峰の名品優(yōu)品を網(wǎng)羅して収録。
収録作品の配列は、あらゆる器形を網(wǎng)羅し、作風(fēng)の展開のさまがわかるように掲載、
寫真に加えて、巻末には全作品の寸法、全作品の解説。
作品名については、全作品に英文表記あり。また、巻末に英文の論考テキストも収録。
美術(shù)館?博物館所蔵などの銘品から、
めったにお目にかかることのできない個人蔵の名品優(yōu)品を多數(shù)カラーで寫真解説したもの。
概説本文テキストは、その歴史、作風(fēng)の変遷、制作法などについて詳しく論考解説したもので、
さらにモノクロ追加図版多數(shù)掲載。
色絵桜楓文鉢の高臺內(nèi)に見られる「道八」の銘部分、銹絵金彩桐一葉鉢見込みの窯印、保全の窯印、保全の箱書き5點(diǎn)、保全の香合土型、和全の窯印、
ほか。
斯界の研究第一人者による解説論考テキストは、參考作品の寫真を多數(shù)もちいてその器形、様式の展開をていねいに考察。
巻末のやきもの風(fēng)土記は、京焼の周辺をテーマとし、京都?永楽家の訪問記。
寫し者に徹した京焼、永楽家當(dāng)主の十六代永楽善五郎氏が親子で守る伝統(tǒng)、永楽善五郎氏が語った言葉、仁阿彌道八の高橋家、名匠の後裔を訪ねる內(nèi)容。
こちらも楽しく內(nèi)容充実の読み物。
監(jiān)修者、責(zé)任編集者ともに昭和後期最高峰の內(nèi)容を誇り、厳選された掲載作品図版、テキストは內(nèi)容充実、參考文獻(xiàn)としても多く引用されてきた一冊です。
本書は大型本のため、各作品の寫真も大きく、細(xì)部まで見て楽しむことができる、
京焼、仁阿彌道八?永楽保全の目利き、鑑定、陶蕓家、茶道具、古陶磁、デザイン、民蕓、骨董品愛好家等に必攜の大変貴重な資料本です。
【目次】小見出しも紹介します
作品カラー図版
概説―寫し そして個性の表出 赤沼多佳
はじめに 幕末の京焼 仁阿彌道八 仁阿彌道八の作風(fēng) 永楽保全 永楽保全の作風(fēng) 永楽和全
仁阿彌道八 年表(代表作?箱書?窯印寫真)、永楽保全 年表(代表作?箱書?窯印寫真)
幕末京焼関連年表
作品解説 赤沼多佳
やきもの風(fēng)土記 九原英樹
古くて新しい町京都 経験から生まれた知恵と勇気 寫し物に徹した京焼 親子で守る伝統(tǒng) 寫しと創(chuàng)作
幕末京焼関係年表
參考文獻(xiàn)
作品目録
英文梗概
英文目録
LIST OF PLATES
【凡例】
本巻には仁阿彌道八および永楽保全?和全の作品93點(diǎn)、99図を収録した。作品と図版の數(shù)え方は、原則として同一作品で異る角度から見た図版のある場合、これを一點(diǎn)二図とし一括して名稱を付した。
収録作品の配列は、作家別にし、器形を網(wǎng)羅して作風(fēng)の展開がわかるようにした。
作品には、原則として図版番號、作家名、作品名稱、寸法を付し、英文による名稱を添えた。名稱の読み方は作品解説においてふりがつけた。
所蔵については、公共あるいは私設(shè)の博物館、美術(shù)館等に屬するものは記載し、個人の場合はこれを省略した。
巻末には英文による梗概、および図版目録を併載した。
【概説】より一部紹介
はじめに
今日京焼といえば、江戸時代前期における仁清(本全集第27巻)、乾山、あるいは京都東山山麓の清水、などの諸窯(以上本全集第28巻)、そして江戸後期の奧田頴川、青木木米(以上本全集第20巻)、仁阿彌道八、永楽保全など個人で活躍する陶工に代表される。
このたび、仁阿彌道八、永楽保全について語るにあたり、あらためて京焼全體の性格を考えてみると、日本の
やきものの歴史のなかで、一つの地域の窯業(yè)として、京焼ほど多彩な様相を示した窯は他に例がないように思われる。たとえば一六世紀(jì)、一七世紀(jì)に美濃地方で焼かれた黃瀬戸、瀬戸黒、志野、織部を見ると、それぞれ異った質(zhì)感をもつやきものではあるが、おのずから共通した美濃特有の土味や作風(fēng)がうかがわれる。また何百基にも及ぶ窯で焼かれた唐津焼にしても、桃山時代の作品から江戸時代の獻(xiàn)上唐津にいたるまで、やはり一貫した作行きをもっている。しかし京都のやきものは、仁清、乾山、古清水に従來にない新風(fēng)がうかがわれはするが、京焼全體としては、その初期から寫し物、すなわち唐物や瀬戸の茶入、高麗茶碗などさまざまな茶陶の倣作を主體に
していたように思われる。そうした傾向は、日本の陶蕓史上例を見ない獨(dú)特の色絵陶を作った仁清の窯にもうかがわれるところで、その窯跡から出土した陶片を見ると、呉器や伊羅保など高麗茶碗や唐物、瀬戸の茶入なくにやきいろえ
どを?qū)懁筏郡猡韦胜辘瘟郡蛘激帷ⅳ蓼刻平颏胜蓢鵁啢騻崵盲郡猡韦庖姢椁欷?。(中略?/FONT>
仁阿彌道八、永楽保全は、そうした京焼二〇〇年の歴史のなかで生れたさまざまの作風(fēng)を総括した作陶家として位置付けることができ、またそこに両者の特色があるといえるであろう。
ほか
【作品解説】より一部紹介 全作品に寸法、制作年代、作風(fēng)やその見どころ、來歴などの詳しい解説。
仁阿彌 色絵桜楓文鉢
雲(yún)銀文様と呼ばれるこの意匠は、阿彌道心が最も得意としたもうわえのくので、同じ意匠の鉢がいくつか作られているが、なかでもこの作品は作振りが特に力強(qiáng)く、道八の傑作の一つに挙げられる。この種の鉢のなかではやや大振りで、口縁部を文様に合せて切り込み、桜花は釉の下に白泥をうって赤と緑の上絵具を加え、楓葉は赤の上絵具で表している。外側(cè)いっぱいに枝を拡げた太い幹には刷毛で金彩を薄くはき、老木の趣を表現(xiàn)している。高臺內(nèi)に白化粧を施して、枠で囲んだ「道八」の文字を鉄釉で書し、箱の蓋表に「雲(yún)錦鉢道八(仁阿彌印)」と記している。
仁阿彌 色絵桜楓文的香爐
一方堂焼を代表するものとして早くから聲価が高い作品である。金屬製の釣香爐の形を基本にして、道八獨(dú)特の意匠を収めたもので、蓋と身の雙方に透しを入れ、身部三方に紐を通す管を付けている。文様は図1のものに比べると、やや筆行きに伸びやかさを欠くようであるが、楓は赤?緑?黃と色彩豊かに描き、管と胴部內(nèi)側(cè)には金彩を施している。一方堂瓢形印が捺されている。
仁阿彌 楽焼壽老香爐 東京國立博物館
道八が最も得意とした陶彫で、臺座の下を身部とし、壽老像を蓋にした香爐である。図38と同様にざっくりとした素地を用いた楽質(zhì)のやきもので、全面にやわらかな黃釉がかけられている。蓋部の內(nèi)側(cè)に「天保癸卯春高橋法橋仁阿彌造」の銘が落彫りされているが、「天保癸卯」は天保十四年(一八四三)にあたる。現(xiàn)在東京國立博物館に讃窯の資料として一括寄贈され保管されている。讃窯印は見當(dāng)らない。
保全 交趾寫荒磯文水指(部分) 函の表紙に全図掲載
素直な一重口形で胴裾に波濤文をめぐらし、前後には波間に跳ねる鯉を配したいわゆる荒磯水指と呼ばれるもので、保全の作品を代表する優(yōu)作である。その文様は保全の交趾寫し獨(dú)特の細(xì)い浮線で表現(xiàn)され、鯉には金箔に漆を重ねた白檀塗りを施し、他は全面に緑釉をかけている。底は平らで糸切りの跡が殘り、中央に「永楽」印が見られる。箱の蓋表には「交趾焼荒磯水指」、裏には「保全造」と書し、「永楽」印が捺されている。他に、黃釉に緑の鯉を配した作品もある。
保全 色絵日之出鶴文茶碗
素直な椀形の茶碗で、胴の一方に日輪と鶴を表したものである。保全自ら箱の蓋表に「日ノ出鶴仁清形茶碗」と書き付けているように、仁清の風(fēng)を倣ったものと思われるが、こうした意匠の仁清の作品は今のところ知られていない。鶴は釉下に白泥を置いて盛り上げ、尾や頭部に鉄釉をさし、日輪を赤の上絵具で描いている。さらに胴裾には金と銀を用いて波文をめぐらすなど、かなり描寫の細(xì)やかな作品である。高臺脇に「河浜支流」の印が捺され、箱の蓋裏には「(印)保全造」と書されている。この作品と同じ意匠の茶碗を他
に一點(diǎn)見ている。
保全 交趾寫菊蟹香合
保全 交趾寫貍香合
保全 交趾寫黃鹿香合
保全 交趾寫柘榴香合
図50はやはり香合番付表に掲げられている「貍香合」を倣ったものであるが、保全の「貍香合」は本歌とは大分雰囲気が異っている。ことにこの貍の胸の部分にはすき漆を重ねている。底は平らで、合口とともに露胎となり、中央に「永楽」の印が見られる。箱の蓋表に「交趾寫貍香合」、箱の底裏に「(印)善五郎造」とある。
「黃鹿香合」、「柘榴香合」ともにやはり交趾型物香合を本歌としているが、いずれも保全獨(dú)特の浮線によって文様を表し、保全獨(dú)特の色彩で仕上げている。図5は高臺內(nèi)に「永楽」印が捺され、箱蓋表には「交趾焼黃鹿香合」、裏には「(印)善五郎造」とあり、また図5は花形に作られた高臺內(nèi)に「永楽」の印が捺され、箱の蓋表には「柘榴香合」、裏に「(印)善五郎(花押)」と書している。こうした交趾寫しの香合は一品製作ではなく、同じ意匠のものがいくつか作られている。
ほか
【作品目録】一部紹介、全作品の寸法記載
仁阿彌 色絵桜楓文鉢
仁阿彌 青磁尊形花生 京都國立博物館
仁阿彌 色絵桜楓文釣香爐
仁阿彌 楽焼壽老香爐 東京國立博物館
仁阿彌 銹絵竹文水指
仁阿彌 南蠻寫芋頭水指
仁阿彌 高麗青磁寫水指
仁阿彌 和蘭陀寫水指
仁阿彌 流釉耳付水指
仁阿彌 黒釉染付七寶文茶碗
仁阿彌 黒楽茶碗
仁阿彌 黒楽茶碗
仁阿彌 伊羅保寫茶碗
仁阿彌 刷毛目寫茶碗
仁阿彌 三島寫茶碗
仁阿彌 瀬戸黒寫筒茶碗
仁阿彌 黒楽立鶴文茶碗 東京國立博物館
仁阿彌 南蠻寫締切建水
仁阿彌 南蠻寫耳付建水
仁阿彌 色絵桜楓文鉢
仁阿彌 銹絵雪笹文手鉢
仁阿彌 色絵桜文鉢
仁阿彌 色絵大根文鉢
仁阿彌 色絵菊文鉢
仁阿彌 銹絵金彩桐一葉鉢
仁阿彌 色絵紫陽花文四方鉢
仁阿彌 染付葉文瓢形鉢
仁阿彌 染付辰砂唐人物文水注
仁阿彌 染付寶盡文土瓶
仁阿彌 色絵龍鳳文瓢形振出 滴翠美術(shù)館
仁阿彌 色絵唐子貼付文徳利
仁阿彌 黒楽銀彩貓手焙 遠(yuǎn)山記念館
仁阿彌 色絵貍手焙
仁阿彌 色絵お福香合 東京國立博物館
仁阿彌 楽焼七福神香合
(弁天) 滴翠美術(shù)館
仁阿彌 色絵壽星置物
保全 交趾寫荒磯文水指
保全 金襴手花筏文水指
保全 祥瑞寫芋頭水指
保全 交趾寫松樹文燭臺
保全 色絵葛屋香爐
保全 金襴手飛鳳文寶珠香合
保全 染付兜巾茄子香合
保全 交趾寫額梅香合
保全 交趾寫菊蟹香合
保全 交趾寫貍香合
保全 交趾寫黃鹿香合
保全 交趾寫柘榴香合
保全 志野寫一文字香合
保全 金彩菊置上香合
保全 染付鶴香合
保全 呉州染付寫周茂叔香合
保全 交趾寫牡丹文瓢形水指 滴翠美術(shù)館
保全 交趾寫菊置上水指
保全 祥瑞寫芋頭水指
保全 染付花鳥文釣瓶水指
保全 安南寫松鹿文水指
保全 色絵日之出鶴文茶碗
保全 色絵海老文茶碗
保全 色絵蓬萊山文茶碗
保全 金襴手葵紋茶碗
保全 染付雲(yún)堂文茶碗
保全 紅葉呉器寫茶碗 滴翠美術(shù)館
保全 半使寫茶碗
保全 御本寫立鶴文茶碗
保全 胴締筒茶碗
保全 安南寫蜻蛉文茶碗
保全 緑釉金彩若松文食籠
保全 瑠璃釉金彩若松文食籠
保全 染付唐子文食龍
保全 交趾寫兎文鉢
保全 交趾寫鳥文鉢
保全 金襴手鳳凰文鉢
保全 呉州赤絵寫飛鳳文鉢
保全 交趾寫雲(yún)鶴文平鉢
保全 交趾寫瓜文平鉢
保全 金襴手龍鳳文四方鉢
保全 金襴手寶盡文茶巾筒 北村文華財団
保全 金襴手雲(yún)鶴文振出
保全 祥瑞寫捻文徳利
保全 金襴手牡丹文徳利
保全 祥瑞寫松竹梅文盃臺 滴翆美術(shù)館
保全 金襴手霖鶴文盃 北村文華財団
保全 染付一輪梅盃
保全 染付一輪梅盃臺
保全 交趾寫龍文建水
保全 祥瑞寫一閑人蓋置
保全 交趾寫竹蓋置
保全 青磁三人形蓋置
和全 色絵貝文茶碗
和全 黒楽菊文茶碗
和全 黒楽寶船文茶碗
和全 色絵更紗文食籠
【著者について】刊行當(dāng)時の情報です。
赤沼多佳
一九四三年(昭和十八年)、新潟県長岡市に生れる。
裏千家茶道研修所卒業(yè)。東洋陶磁學(xué)會會員。著書『日本陶磁全集第二一巻楽代々』
(中央公論社)、共著『世界陶磁全集第四巻 桃山一』、『同第五巻桃山二』(小學(xué)館)ほか。
監(jiān)修 谷川徹三
編集委員 佐藤雅彥
坪井清足
楢崎彰一
林屋晴三
★狀態(tài)★
1977年のとても古い本です。
畫像ではわかりにくいですが、函の外観は通常保管によるヤケ?しみ?スレ?小きず?角いたみあり。
カバー付き本の外観は、経年並ヤケしみなどそれなりに中古感あり。
天小口、本文テキスト余白などに経年並ヤケしみありますが、カラー寫真図版良好、目立った書込み?線引無し、
問題なくお読みいただけると思います。(見落としはご容赦ください)