







自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。畫像にもありますように、保管時の悪さから1ページのみ下部にごく小さな折れがございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
平凡パンチの三島由紀(jì)夫 椎根和
『平凡パンチ』で三島は若者のアイドルとなっていた。番記者として自決までの3年間を濃密に過ごし、文豪の素顔に迫った傑作ノンフィクション。関係年表?新原稿等大幅増頁の完全版。
1968年、超人気週刊誌の編集者として、ぼくは、スーパースター三島由紀(jì)夫と出會った。番記者で唯一剣道の弟子となり、共にハンバーグを食べ、編集部で音楽を聴き、結(jié)婚式でスピーチをもらう―割腹自決までの三年間、新宿騒亂に同行し、「楯の會」の秘事を間近で見つめるなど濃密な関係を築いた著者が、文豪の知られざる素顔に迫った。従來の三島像を覆す、傑作ノンフィクション。
目次
第1章 “キムタク”なみのアイドルだった
第2章 ねじれにねじれ拡散した信條
第3章 スーパースター第一號誕生!
第4章 頭脳に“ものが入ってきた”
第5章 “ひどいから、いい”感覚
第6章 “イメージ”が、新しい哲學(xué)になった
第7章 “集合的無意識”世界への旅
第8章 ゲバラとアリと三島のダンス
第9章 気づかれなかった本當(dāng)の遺書
第10章 白い錬金術(shù)師の家
レビューより
三島のすぐ橫にいた元編集者の視點
軽いノリの中身を想像していましたが、心地よく裏切られた感じです。特に前半部分は、三島に剣道を勧められた筆者だけあって「普段著姿」の三島の息遣いが感じられて興味津々。30年以上前の出來事を筆者が細(xì)部にわたって再現(xiàn)する力量は、並外れた記憶力や精緻な資料のおかげなのか、はたまた名編集者の「技」なのかは判然としませんでしたけど。。
三島さんの本は數(shù)冊読んだだけですが、あの時代がどんなものだったのか、三島さんとはどんな人だったのかという疑問に答えてくれるよい本でした。
平凡パンチという雑誌の存在は年齢故、私は知らなかったのだが、本書によれば今で言う「プレイボーイ」のようなもので、三島はそういう雑誌でもスターとして扱われていた。本書の最大の魅力は、筆者がその雑誌の編集者として三島最後の數(shù)年間に三島と非常に近しい関係を有しており、その関係を基に人間としての三島のエピソードをふんだんに盛り込んでいるところである。紹介されているエピソードはどれも興味深いもので、書斎には無數(shù)の漫畫本があったとか、緻密な日程表が貼付けてあったとか、興味は盡きない?!溉龒u伝説」を解明するために、貴重な資料的価値を有する一冊だと言える。