dwの傘下ブランドであるpdpのConceptMapleコンセプトメイプル13インチスネアを、dwのパーツを使ってアップグレードし、dw風の外見にモディファイしたスネアです。
 pdp(Pacific Drums and Percussion)はdw傘下のブランドで、設立當初には冒険的な製品をdw本家に代わって試してみるパイロットブランド的な側面も色濃く持っていましたが、現在では、アメリカ本國でもトップクラスのハイエンドブランドという評価が確立してしまったdwの廉価版モデル、というイメージが定著している印象です。とは言え音は、Sweet Waterなどに掲載されている口コミなどを見ても、本家dwにほとんど遜色ない、という評価を得ているようです。こちらに出品いたしますのは、そのpdpのコンセプトメイプルスネアです。本來の姿は寫真2?7のような感じで、dwとの一番大きな違いはラグのデザインかと思われます(このモデルは本來、確かdw現行のMagスローオフが裝著されていたような気がするのですが、現狀で1つ前の型である寫真のDeltaスローオフが裝著されています)。また、シェル材のメイプルですが、dwブランドのスネアは北米産メイプルにこだわって採用していたと思いますが、こちらはヨーロッパ産メイプルになっており、また製造は中國工場のようです。當方、長年、趣味で多數のミニキットを入手してきまして、それらミニキット用に、と思ってゲットしてあったスネアです。気付けばいつのまにかいい歳になっており、ミニキットもほとんど手放してしまっておりまして、この年度末に楽器庫を整理していたらこちらが殘っていたので、これも出品するか、という感じです。2023年の11月から、dwとpdpの日本國內での扱いが従來の代理店だったモリダイラ楽器さんから2022年にdwを買収して傘下に収めたRolandさんに代わったのですが、2025年の現時點でのRolandさんの価格は、円安の影響が大きく表れたモリダイラさんの最終価格表(2022年10月版)と同じになっており、こちらCONCEPT MAPLEの13×5.5、ブラックワックスフィニッシュは、定価¥52,800円となっています。
 しかし、このままではちょっとつまらないし、最近はdwのスネアも円高のおかげかすっかり値上がりしてしまい(中古相場も2倍くらいになってしまっているようで)なかなか手が出なくなってしまいましたので…手元に殘っていて、今後もう活用の見込みの薄そうなdwのパーツを活用して、一見dwに見えるようにアップグレードして出品してみようかな、と思いつき、今回試してみました。dwのトレードマークであるタレット(砲塔)ラグですが、こちらに搭載してあるのは、寫真8の左に寫っている、スプリングを內蔵したタイプです。このタイプは90年代の途中まで使われていた、おそらくdwのラグの中で最も舊い型です。この後、このdwのラグはスプリングを使わず右のようにプラスチックの小さなパーツで押さえる方式に変更になって、金型としては內側に何も刻印されていないタイプから、2001年前後にDW2001と內側に刻印されているものに変わり、さらに2000年代後半に入って、寫真右の、內側にDW710と刻印されているものと変化して、現在に至っているようです(ここ2?3年は新品のラグを外していないので、その後また新たな金型を使ったモデルになっているかどうかは不明です)。こちらに搭載したいちばん舊い型は、90年代後半からのdwの特徴である、Trueピッチ(現在ではさらに細かくなってTrueピッチ50)のテンションロッドではなく、他メーカーと同じ標準のロッドに対応する仕様でした。せっかくなのでロッドのスリーブをTrueピッチのものに交換してみようかとも思ったのですが、スリーブの固定方式が異なる(Trueピッチのものはバネでの固定に対応していません)ので諦めざるを得ず、寫真1の狀態(tài)では他メーカーと同じ標準的なピッチのロッドを使用しております。ご存知の方はご存知かと思いますが、dw社は、その特徴であるタレットラグに関して、購入者が舊いものを交換に提出しない限り、パーツとして販売してくれません(そりゃ、普通に販売したらどんどん偽物つくられちゃいますもんね)。當方は、この四半世紀で100臺を超すdwのスネアやセットを自腹で購入して參りまして(盛ってないです苦笑)、中古でパーツの狀態(tài)は悪いけどエキゾチック杢が最高、みたいな個體のパーツを新品のフィニッシュプライのものと入れ替えるとか、良いものを厳選するためにさんざん色々レストアしてきた、という経緯がありますので、今回のようなお遊びも可能となっております。dwの子會社であるpdpのシェルを親會社dwのパーツでアップグレードしたわけですし、その旨このように開示しておりますので偽物ではないと認識しておりますが、dwとして偽って転売するような意図でのご入札は、くれぐれもお控えいただきますよう、お願い申し上げます(開始価格は、dwのタレットラグと後述のロゴバッジの市場価格を考慮して設定しておりますが、まぁこれなら転売の旨みもほとんど無いかな、とは思っております)。ちなみに、タレットラグとシェルの間にかましてある薄いゴムのガスケットは、予備で持っていたdw純正のパーツを投入いたしました。狀態(tài)ですが、殘念ながらフープにはサビやちょっとしたメッキ剝げ、ロッドにも寫真のようにサビは見受けられます。それからdwのロゴエンブレムバッヂですが、寫真7のように塗裝の削れやキズがあります。あくまでも一見dw風が狙いですので、完成度の高い偽物ではない、ということでご理解いただければと思います(ちなみにバットプレートも穴の間隔が異なっているため、dwのパーツは流用できませんでした)。で、そのロゴバッヂですが、これも當然dwからパーツとして買うことはできず、ebayなどですと現行シルバーバッジの綺麗なものは50ドルでは買えません(100ドルとか付く時もあります)。バッヂだけで1萬円とかする、ってことです。ちなみに寫真5の打面ヘッドですが、こちらは新品未使用(スティックマークがありません)のdw純正の打面ヘッドを裝著してあります(元はpdpのロゴも入っているものでした)。以上でモディファイの內容に関してはだいたいご理解いただけるかな、と思われますが、出品には、寫真2?4の狀態(tài)に戻すための元のパーツも全て含まれます。元のパーツも付屬、ということで思いついたのですが、もしかしたら舊型ラグをdwに出して新型を購入することを考える方もいらっしゃるかもしれない、ということで、最後の寫真9の金色のラグ(スプリングが廃止された後の第一世代。テンションロッドはまだ他社と同じピッチです)も2個、おまけで付けます。これがあれば舊型のラグが計10個になるので、うまくいけば最新のラグを10個、パーツとして販売してもらえるかもしれません(あくまでも希望的観測ですが。その実現を保証するものでは全くありませんので、その點はご了解ください)。以上、長くなりましたが、もしまだ何かご不明點がございましたら、質問欄よりご質問いただければと思います。
 発送は、かなり前にヤフーが送料に関する扱いを大幅に変更した意図を汲んで(元払いだと送料全國一律=落札者様の居住地域による有利不利を無くし、純粋に出品物の価値を考えて入札できる)、都內より送料無料(元払い)での発送です。梱包は、リサイクルの段ボールを流用することになるかと思われます。なお、當方はショップではございませんので、返品や交換は不可能ですし、領収書も出せません。上記內容をご理解の上、基本的にノークレーム?ノーリターンでお願い申し上げます。評価等をご參照いただければと思います。ことdwに関しては、自負も実績もございます(なにせ自稱日本一のdwファンですから笑)。では、もしご関心をお持ちいただける方がいらっしゃいましたら、ご検討いただければ幸いです。