少年の頃、火事が原因で両親を失い火傷した冬木涼平は、奇しくも同じ日、皮膚移植手術(shù)を受けた北園晴美と大學(xué)で再會した。二人は手術(shù)以來、類稀な能力を潛めた身體をそなえていた。日本を陰で牛耳る御前こと吉備忠煕は、この秘密を摑んでいた。第二次大戦前に日本と満州國で公安検事として思想弾圧に辣腕を揮っていた人物である―「創(chuàng)竜伝」として開花する未完の冬木涼平シリーズを中心に「銀英伝」コミックスのために書下した「黃金の翼」を収録した田中芳樹の初期作品を一挙に屆ける。二度と出會えない人気王の原石。