森田正光全映畫。アクメでも個人所有物のため多少の傷汚れは見過ごしてください。

宇多丸、映畫語りの集大成!

「一貫性のある自己変革」を繰り返した稀代の映畫監(jiān)督?森田芳光。
その多岐多様にわたる作品群を一望する、唯一無二の「森田芳光研究書」にして、
70年代から00年代の日本映畫界を概観する一級資料!
映畫本『森田芳光全映畫』(リトルモアブックス)完成。
宇多丸と、森田作品のプロデューサー、プライベートでは森田夫人でいらした三沢和子により、
弩級のB5版/568ページにまとめあげられました。

2018年冬、池袋の新文蕓坐「森田芳光全作上映會」で行われ、
大きな話題を呼びこんだ、宇多丸と三沢和子による全27回のトークショウ。
その連載版「2018年の森田芳光」(雑誌『キネマ旬報』読者賞受賞)をベースに、
単行本化に向けて大幅な加筆修正が加えられ、
さらに50名を越える、文字通り超豪華な書き下ろし+インタビュー原稿を収録し、
弩級のB5版/568ページに編まれました。2021年晩夏ついに発売!

タイトル:『森田芳光全映畫』(編?著:宇多丸/三沢和子)
発行:リトルモア
発売日:2021年9月16日
裝畫:本秀康
カバーデザイン:大島依提亜
ブックデザイン:宮川隆
仕様:B5版/並製/568ページ
定価:7,150円(稅込)
ISBN:978-4-89815-545-5

【內(nèi)容】
◎ 宇多丸、三沢和子による、全作解説トークショウを大幅加筆修正を加えて掲載
2018年冬に、池袋?新文蕓坐で行われた「森田芳光全作上映會」宇多丸+三沢和子のトークショウをまとめた、
雑誌『キネマ旬報』の読者賞受賞?連載「2018年の森田芳光」(宇多丸、三沢和子)に大幅加筆修正。
宇多丸の綿密な下調(diào)べと、三沢和子の貴重な証言が掛け合わされた、超濃厚な內(nèi)容。

◎ 超豪華書き下ろし原稿 + インタビュー等収録
? 50人超が參加。
? 森田監(jiān)督と同時代にデビューした映畫監(jiān)督たち/
森田作品に欠かすことのできない俳優(yōu)たち/森田組を支えたスタッフたち/後輩監(jiān)督たち/
森田監(jiān)督の遺伝子を別の領(lǐng)域で受け継ぐクリエイターたち……各界の第一線で活躍する面々が、
それぞれに思い入れのある森田作品について、あるいは森田監(jiān)督の現(xiàn)場での(プライベートでの)姿について、
原稿を書き下ろし、またはインタビューに答えられました。

〈參加者〉
相田冬二 / 會田望 / 秋元一孝 /
蘆澤明子 / 荒木啓子 / 晏 /
伊賀大介 / 石井裕也 / 石川慶 /
石飛徳樹 / 伊藤進一 / 巖井俊二 /
柄本佑 / 太田光 / 大根仁 /
大森一樹 / 大森壽美男 / 沖田修一 /
織田裕二 / 恩田泰子 / 川島章正 /
川本三郎 / 北川景子 / 宮藤官九郎 /
小林薫 / 最果タヒ / 阪本順治 /
篠原哲雄 / 鈴木京香 / 鈴木亮平 /
高田文夫 / 竹內(nèi)伸治 / 筒井ともみ /
豊川悅司 / 中井圭 / 仲村トオル /
西川美和 / 根岸吉太郎 / 日比野幸子 /
細田守 / 前野裕一 / 松山ケンイチ /
美村里江 / 本木雅弘 / 桃井かおり /
矢田庸一郎 / 山下敦弘 / 山本匠晃 /
行定勲 / 橫山雄二 / 吉岡芳子 /
吉田大八 / 吉本ばなな
(敬稱略?五十音順)

◎ 100枚超の作品スチール?yún)уh
ブルーレイBOXなど、生誕70周年記念プロジェクト『森田芳光 70祭』特設(shè)サイトはこちらから
森田芳光監(jiān)督の生誕70周年を記念して、書籍『森田芳光全映畫』のみならず、
デビュー作『の?ようなもの』から最終作『僕達急行 A列車で行こう』まで、
映畫版権元をこえて結(jié)集する前代未聞のほぼ?コンプリート(の?ようなもの)ブルーレイBOXが発売されます。
同時代を過ごしたファンから、まだモリタ作品を知らない新世代の方々へ、すべての映畫ファンに送る完全限定商品。
https://tarimo70.com

【編著者プロフィール】
● 宇多丸(うたまる)
ラッパー?ラジオパーソナリティ。
1969年東京都生まれ。日本でヒップホップが一般的に認知されるはるか前の89年、早稲田大學在學中にMummy-Dと出會いヒップホップ?グループ「RHYMESTER(ライムスター)」を結(jié)成。ジャパニーズ?ヒップホップシーンを開拓/牽引し、結(jié)成30年をこえた現(xiàn)在も、TOPアーティストとして驚異的な活躍を続けている。また2007年にTBSラジオで『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』が始まると、09年に「ギャラクシー賞」ラジオ部門DJパーソナリティ賞を受賞するなど、ラジオパーソナリティとしても活躍。番組內(nèi)の映畫批評コーナーなどが人気を博す。18年4月からは、同局で月~金曜日18~21時の生放送ワイド番組『アフター6ジャンクション』でメインパーソナリティをつとめている。

● 三沢和子(みさわかずこ)
プロデューサー。
1951年東京都生まれ。東京教育大學付屬高校卒。早稲田大學在學中よりジャズピアニストとして活動するかたわら、森田芳光と出會い、1977年「水蒸気急行」の宣伝、78年「ライブイン茅ヶ崎」の製作補佐をするなどその活動に帯同。81年、「の?ようなもの」製作時にニューズ?コーポレイションを森田とともに設(shè)立した。主なプロデュース作品に「キッチン」(1989)「(ハル)」(1996)「39 刑法第三十九條」(1999)「阿修羅のごとく」(2003)「間宮兄弟」(2006)「僕達急行 A列車で行こう」(2011、以上森田芳光)「永遠の1/2」(1987、根岸吉太郎)「免許がない!」(1994、明石知幸)「バカヤロー!」シリーズ、「夜逃げ屋本舗」シリーズ(1992/93/95、原隆仁)など多數(shù)。

森田芳光、変貌への意志


國立映畫アーカイブ 主任研究員 岡田秀則

『それから』撮影中の森田芳光(1985年) 篠山紀信撮影
『それから』撮影中の森田芳光(1985年) 篠山紀信撮影

自らのスタイルを洗練させてゆく映畫作家ではない。常に、「今」とは異なる映畫監(jiān)督になろうと自身の在り方を更新する、それが森田芳光(1950-2011)という監(jiān)督の流儀である。自主映畫の作り手として1970年代に頭角を現(xiàn)したのち、1981年に初の劇場公開作『の?ようなもの』を送り出してから約40年の間、喜劇、アイドル映畫、文蕓作、戀愛映畫、法廷劇、ホラー映畫、ミステリー映畫、時代劇とジャンルの垣根を取り払い、文體においても似たような映畫を送り出したことはなかった。日本映畫史全體で考えても、このような変貌の意志を感じさせる監(jiān)督は巨匠川島雄三ぐらいしか思い浮かばない。ただ川島は含羞の《戯作者》だったのに対し、森田はむしろ一貫した《冒険者》であり続けた。

そんな放射的な作風にもかかわらず、「森田組」と呼ばれる當時のスタッフ陣の結(jié)束は今でも固い。そのスタッフの全面協(xié)力のもと、森田の獨特な作品世界に迫ろうと造形された展示空間には、その著想の場だった伊豆の書斎も再現(xiàn)されている。マルチプルな関心をうかがわせる蔵書、ジャズなど愛聴したレコードも一同に會し、絶えずアイデアが渦巻いた監(jiān)督の頭の中を覗くような楽しみもある?!狐\い家』(1999年)や『間宮兄弟』(2004年)など、話題作に出現(xiàn)した小道具も登場するほか、監(jiān)督の沒後フランス、アメリカ、臺灣や韓國など外國の映畫団體から熱心な上映の呼びかけがあり、現(xiàn)在の國際的評価もポスターや映像で紹介されている。

『家族ゲーム』(1983年) 小道具 インテリアコースター 森田芳光事務(wù)所所蔵
『家族ゲーム』(1983年) 小道具 インテリアコースター 森田芳光事務(wù)所所蔵

代表作といえば、やはり、破天荒な家庭教師(松田優(yōu)作)が受験生のいる一家を大混亂に陥れる初期作品『家族ゲーム』(1983年)になるだろう。やや浮かれた1980年代の世情の中に虛ろさが漂う、そんな社會のきしみが色濃く匂う一本だ。展覧會では、あの「沼田家」がみんな橫並びに食事をとるあの不可思議なビジュアルを再現(xiàn)しようと、當時の映畫美術(shù)監(jiān)督の再制作したテーブルが入口に置かれる。家族でなくてもよいので、4人組で記念寫真を撮っていただけると、あなたも「沼田家」の一員になれるはずだ。

『未來の想い出 Last Christmas』(1992年)劇中キャラクターのぬいぐるみ 杉山泰一氏所蔵
『未來の想い出 Last Christmas』(1992年)劇中キャラクターのぬいぐるみ 杉山泰一氏所蔵

會期中は、森田の公私にわたるパートナーとして作品を送り出してきた映畫プロデューサーの三沢和子氏や、森田映畫フリークであり三沢氏と大著『森田芳光全映畫』を編纂したラッパー、ラジオパーソナリティのライムスター宇多丸氏によるトークイベントも開催される。10月14日からは、大半の作品を網(wǎng)羅する監(jiān)督特集もスタートするので、併せてご覧いただきたい。

企畫展「映畫監(jiān)督 森田芳光」
會場 :國立映畫アーカイブ 展示室(7階)
會期 :2025年8月12日(火)~11月30日(日)
開室時間:11:00-18:30(入室は18:00まで)
*9/26、10/31、11/28の金曜日は11:00-20:00(入室は19:30まで)
休室日:月曜日、8月26日(火)~9月5日(金)、10月7日(火)~12日(日)
企畫展観覧料:一般500円(400円)/大學生300円(240円)
?65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)、國立映畫アーカイブのキャンパスメンバーズは無料。
?料金は常設(shè)の「日本映畫の歴史」の入場料を含みます。
?( )內(nèi)は20名以上の団體料金です。
?學生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
?國立映畫アーカイブが主催する上映會の観覧券(オンラインチケット「購入確認メール」またはQRコードのプリントアウト)をご提示いただくと、1回に限り団體料金が適用されます。
國立映畫アーカイブ
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都営地下鉄淺草線寶町駅出口A4から中央通り方向へ徒歩1分
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅出口7より徒歩5分
JR東京駅下車、八重洲南口より徒歩10分開館日?時間火曜日~日曜日
展示室: 11:00~18:30(入場は閉館30分前まで)
毎月末金曜日は11:00 20:00(入室は19:30まで)休館日毎週月曜日、上映準備?展示替期間、年末年始観覧料<常設(shè)展示>
一般250(200)円/大學生130(60)円
高校生以下及び18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)は無料
國立映畫アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
( )內(nèi)は20名以上の団體料金。
學生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
國立映畫アーカイブの上映観覧券(観覧後の半券可)をご提示いただくと、1回に限り団體料金が適用されます。
<企畫展、特別上映等>
企畫によって異なります。