日本の風(fēng)土や伝統(tǒng)文化のなかで懸命に生きる女の一生を描き続けた作家、宮尾登美子??@密に構(gòu)成した長編小説を得意にし、その多くは映畫やドラマ化され、見る人を魅了した。
大正15年高知市生まれ。父親は料亭や遊郭に女性を斡旋する蕓妓紹介業(yè)を営んでいた。父への反発から、昭和18年に高校中退後、逃れるように農(nóng)村の國民學(xué)校の代用教員になる。昭和19年に同僚の教員と結(jié)婚、長女を出産すると家族で満州に渡り、終戦を迎えた。
引き揚(yáng)げ後、夫の実家で農(nóng)業(yè)を手伝いながら小説を書き始め、昭和37年小説「連」で女流新人賞を受賞。東京へ移り、文筆業(yè)で身を立てようと志したが、長らく芽が出なかった。昭和48年、生家と自分の生い立ちを題材にした「櫂」で太宰治賞を受賞し、作家として獨り立ちした。その後、「陽暉樓」で直木賞候補(bǔ)、昭和53年、「一弦の琴」で直木賞を受賞した。
父親との葛藤、苦難の時代を耐えた自伝的な作品から出発し、女性の自立や生き様を描いた作風(fēng)で人気を集めた。NHKの大河ドラマ「義経」「篤姫」の原作でも知られる。高知人の気風(fēng)に支えられた宮尾さんの創(chuàng)作への思いが語られる。