長い時(shí)を経て千宗易とおりきは夫婦の契りを交わした。おりきはキリシタンに帰依し、信仰に生きることを決意する。信長から秀吉へと、天下の武將に仕えながら、茶人としての生き方に悩む宗易。いつしか宗易は名聲と引き換えに権力者の爭いに巻き込まれていく…。武力がすべての戦國の世に、命を賭けて茶の湯に生きた千利休と、限りない愛で利休を支えた妻おりきを描く歴史長編。