心のたけをぶっつけるように激しい上村松園の戀文。われながら呆れる「そうめん」好き。命からがら満州から引き揚(yáng)げた日々の思い出。五十歳を過ぎて初めて覚えたワインの恍惚…。実人生を深く生きてきた著者が、長編小説を書き継ぐなかで、一年間一週ごとに、心をこめて読者に贈(zèng)り屆けた、折々の瑞々しい感想と、日常生活の率直な報(bào)告。宮尾ファン必読の珠玉長編エッセイ。