| 商品説明 |
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江戸中期の交趾菓子鉢です。 近衛(wèi)家の御紋を象った印花が施された稜花鉢です。近衛(wèi)予楽院家熙の御庭焼に「伊丹焼（池田焼）」が存在し、侍醫(yī)山科道安による家熙の日記である『槐記』享保9（1724）年～同12（1727）年條には、領(lǐng)內(nèi)池田村?伊丹郷町にて焼かせた茶碗や香合が茶會で用いられている様子が散見されます。初めは豊富な炭資源を有し、正徳3（1713）年に新たに近衛(wèi)家領(lǐng)となった池田村に開窯されたようですが、池田村は享保12（1727）年に収公され再び幕領(lǐng)となっており、その後伊丹へ窯を移したものの永くは続かなかったものとみられます。 本作は享保13（1728）年に丹後田辺藩中老の古河半彌より丹後田辺藩の御臺所頭?和田享六（後述）に下賜された旨が箱書されており、家熙から京都所司代をつとめた藩主?牧野英成に下賜され、更に中老半彌へと渡ったことが推測されます?！夯庇洝幌肀?3（1728）年2月8日條には、京兆尹（英成）が家熙の元を訪問し、「御下」を下賜された様子が記されており、本作の授受を裏付けるものとして注目されます。 ところが、本作には大坂の米穀商?米屋久右衛(wèi)門による延享二（1745）年閏十二月の副簡が付屬し、當(dāng)時の時點では丹後田辺藩（現(xiàn)?京都府舞鶴市）藩主牧野英成の手造と認識されており、丹後田辺藩の御臺所頭、のちに遠江浜松藩の御勝手向を務(wù)めた和田享六（水谷忠八）の手を経て、大坂の豪商奈良屋太郎兵衛(wèi)、そして久右衛(wèi)門の元へと渡った旨が記されております。牧野英成が京都所司代勤務(wù)中に家熙から拝領(lǐng)を受けた事実が、20年足らずの間、多くの人間の手を経る內(nèi)に取り違えが起こったことが示唆されており、伊丹の近衛(wèi)家御用窯が、廃絶から程なくして忘れ去られたことを如実に証しております。 『槐記』には交趾焼を用いた茶事も多く記録され、享保11（1726）年霜月四日には「御香物 一夜?jié)n大コン、ナラツケ瓜、交趾ノ丸盆ノ形」と漬物を盛る鉢を所持していた旨が綴られております。予楽院の好みを存分に反映した、幻のやきものといえる逸品です。 ◆近衛(wèi)予楽院家熙 江戸前?中期の公卿。近衛(wèi)基煕の子。母は常子內(nèi)親王。寶永4(1707)年関白,氏長者となり,摂政をへて,従一位?太政大臣。享保10(1725)年準(zhǔn)三宮となるが,同年出家。有職故実に通じ,和歌,書畫,茶道などにもすぐれた。元文元（1736）年沒、70歳。 ◆牧野英成 江戸前?中期の大名。村越直成の長男。延寶6（1678）年伯父牧野富成の養(yǎng)子となり,元祿6（1694）年丹後田辺藩（現(xiàn)?京都府舞鶴市）藩主牧野家3代。寺社奉行をへて,享保9（1724）年京都所司代となる。寛保元（1741）年沒、71歳。通稱は長太郎。號は暁覚。河內(nèi)守。 ◆古河半彌 江戸中期の武士。丹後田辺藩中老を代々務(wù)める。 ◆水谷忠八 江戸中期の武士。はじめ和田享六を稱し丹後田辺藩の御臺所頭を務(wù)めたが、諸事情により退散。のち遠江浜松藩主で老中の松平信祝の元で御勝手御役人となり、「水谷忠八」を稱す。藩主の三河吉田藩（現(xiàn)?愛知県豊橋市）移封に従ったとみられ、『豊橋市史』に「御料理人 水谷忠八」の名が見える。 ◆奈良屋太郎兵衛(wèi) 江戸中期の豪商。大坂の米穀商で、仲買人として堂島米會所に関與し富裕を成す?！翰蓍g伊助筆記』「寶暦十一（1761）辛巳年御用金之覚」で金三千両を仰せつけられていることが知られる（『大阪市史』）。 ◆米屋久右衛(wèi)門 江戸中期の豪商。先祖は摂津尼崎の豪商で、延寶5（1677）年に銀札を発行したことで知られる。堂島米會所で米の仲買人を務(wù)めた?！浩反▍^(qū)史』によれば寛保3（1743）年に丹後田辺藩主?牧野明成（英成の子）に隨行した通日雇請負人に「米屋久右衛(wèi)門」の名がみられることから、田辺藩の御用商人であったとみられる。 〔伝來〕 近衛(wèi)家熙?京都所司代?牧野英成?丹後田辺藩中老?古河半彌?丹後田辺藩御臺所頭?和田享六（水谷忠八）?奈良屋太郎兵衛(wèi)?米屋久右衛(wèi)門 〔箱蓋裏〕 享保十三（1728）年 申三月晦日召上ル 古河半彌殿より請取ル 〔本文〕 牧野河內(nèi)守様 御慰之御細工 牡丹模様之雪地 楽焼之鉢 由緒書 一 延享二（1745）乙丑壬十二月十九日ニ 友達之內(nèi)ニ而奈良屋太郎兵衛(wèi)殿 與申仁之方江參候所ニ 預(yù)馳走鉢肴出申候ニ付 右之鉢ヲ褒候得者、貴殿 などは御大切ニ可被致與 被申候ニ付其儀はいかゝと 相尋候得者 河內(nèi)守様 御焼被遊候を御臺所頭 和田享六殿與申仁御拝領(lǐng) 被成候所ニ其以後享六殿 御事退散ニ而、 松平伊豆守（信祝）様江御勝手 御役人ニ御雇ニ成、水谷 忠八殿與申、右太郎兵衛(wèi)殿 與申仁忠八殿與後念頃ニ付 被送候與被申候、私申候者 近頃今日拝見仕事ハ 河內(nèi)守様御季日十九日ニ 奉拝見事、罷有仕合被 申、些太郎兵衛(wèi)殿江致 無心之候所ニ、早速 貰請候間、家家之寶與 いたし大切ニ仕事記之也 65654（花押） 延享二（1745）乙丑壬十二月 付屬：米屋久右衛(wèi)門の識箱（水谷忠八蓋裏書）、副簡が付屬します。 寸法：高さ4cm、幅19.5cm（最大幅。若干の誤差はご了承下さい） 狀態(tài)：経年感、アタリがございます。 |
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| 商品説明について |
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?読み下しは參考程度に留め置き下さい。 ?水漏れの確認は、真水で1時間行っております。これ以上の水漏れにつきましては保証いたしかねますのでご了承下さい。 ?寸法は本體のみの実寸で計測しており、塗蓋?筒などの付屬物は含めておりません。また掛軸は総丈?幅の実寸となり、本紙は計測しておりません。ご希望の方はお手?jǐn)?shù)ですが質(zhì)問欄にてお問合せください。 ?細かな山キズ、自然の貫入、釉薬の縮み、石ハゼなどは、個人の見解に誤差が生じる場合がございます。明らかに人為的なキズ、直し以外は無傷としております。 ?付屬品（箱、布、栞、極書、額縁など）の狀態(tài)は特筆しない場合がございますのでご了承ください。 ?信楽や伊賀など焼き締めの水指や花入のみ、水漏れの有無を確認のうえ記載しております。 ?通常、発送時には資材を再利用してお包みしております。新品の資材をご希望の場合には、ご落札後に取引メッセージにてご連絡(luò)ください。 |
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