カバーに痛みあり
中身良好
ドイツの寫真家、ギュンター?ブルムのフェティッシュな作品をトレヴィルがまとめた一冊。
造本がじつに良く、ダストカバーを外した本體のカバーのインダストリアルなデザインにグッときました。
これは冒頭の機(jī)械とヌードを撮ったシリーズにインスパイアされたものでしょう。
いかにもドイツ系を感じさせる硬質(zhì)な寫真。しかもスタイリッシュで、フェティッシュ系寫真によくあるあまり美しくないモデルにエグい演出はありません。
ま、その分、毒も少ない感もありますが、これまた1990年代の美學(xué)を感じさせて良いです。
ブルムは1949年生まれ、もう少しあとの世代かと思っていたのですが、いわばヒッピー世代に近いのです。
1995年に長きに渡るパートナーでモデルでもあったシルヴィ?ブルムと結(jié)婚しますが、その2年後の1997年に肺がんで亡くなってしまいました。
本書にはメール?ヌードも何枚かありますが、ブルムはバイセクシュアルだったのでしょうか? 不明です。
陰影の付け方がすごく良いのですが、ブルムはフリッツ?ラングが大好きだったそうで、その影響が感じとれます。
スタイリッシュでエロく格好良い寫真集。