落馬して打撲傷を負(fù)った小籐次は、久慈屋夫妻、おりょうとともに熱海に湯治に行ったことで恢復(fù)し、以前と変わらぬ生活を送れるようになっていた。
そんなある日、瀬戸物町で火事騒ぎが起こり、そのさなかに料理茶屋の娘が行方知れずになった。そもそも火事騒ぎはどうやら付け火で、焼け跡から二人の男の焼死體が出ており、男たちは御庭番だという。火をつけた上に金を盜む賊徒たちを追って、逆に殺されたようだ。そして行方知れずの娘は、その現(xiàn)場(chǎng)を目撃したことで攫われたのかもしれないという。
町奉行所も火付盜賊改も御庭番を殺した賊徒の探索を優(yōu)先しており、行方知れずの娘には関心がない。老中?青山の意を受けたおしんに口説かれ、小籐次は娘の救出に乗り出す。その結(jié)果、小籐次は〝陰の者?たちと死闘を繰り広げることになった――。
新シリーズ書き下ろし、第7弾。